手術当日
2022年11月22日、わたしは白い病室のベッドに横たわり、手術室へお呼びがかかるのを待っていました。
手術を受けるんだというどこか他人事のようにすら思っていた感覚は、薄い手術着1枚になってから、自分事として迫ってきてました。
ベッドの傍らには、断食を補う栄養剤をぶら下げた点滴スタンドが私を見下ろし、音もなく流れるチューブが左腕につながってます。
手術予定は昼の12時。それを少し過ぎた辺りだったと記憶してますが、「いま呼ばれたので」という声と共に看護師が来られました。
わたしは看護師の見守る中、ベッドから起き上がり、左腕とつながった点滴スタンドと看護師に寄り添われながら、手術室へと歩いていきました。
そう、わたしは確実に歩けるし、なんなら早歩きだって、走ることさえできるし、痛みさえない。健康そのもののはずで生活にも何ら支障なく暮らせているのですが、肛門の傍に痔瘻が出来ていたのです。
#痔瘻